今日のテーマはこちらです↓
=============
受験生・保護者に知っておいてほしい!
<本番で実力が出せない悲劇(続き)>
=============
〜前回のあらすじ〜
医学部に合格できる学力が十分の生徒。
期待を持って入試に臨んだものの、
前期入試が終わった結果は全敗。
本人はいつもどおりに見えるけど、
入江は違和感を感じたのであった。
「本番で実力出せていないのかもしれない」
そう半分確信して本人に切り込んだところ・・
ーーーーーーーーー
「ねえねえ〇〇くん。本番で力出しきれてる感覚ある?」
こう聞くと、
あぁでもないこうでもない。
とどうでもいい話がポンポン出てきました。
「ああ、触れて欲しくないんだな」
私はそう思い、質問を変えました。
「〇〇くんがさ、” この問題解けてる” って感覚の時ってどんな感じになるの?」
そうすると、
バーーーーーーーーっと
話が出てくる出てくる。
模試の時はこういう感覚。
調子がいいときはこんな感じ。
数学はこういう感覚になると最強。
などなど
そして
最後にこう教えてくれました。
「調子がいい時の感覚じゃないんです。入試になると」
きた。やっぱり!
私はこう聞きました。
「入試の時はどんな感覚なの?」
ためらいながらも少しずつ話してくれました。
・この問題解ける気がしないと思っている
・周りの人のことが気になっている
・いつもの自分じゃなくて焦っている
・前半はそれでも頑張れたけど、今はかなり不安
前期入試で力を発揮しきれない原因まで
深くは探れませんでしたが、
このままいくと前期と同じ結果になる。
と確信しました。
ただ、
本人は「実力を出しきれていない」
事実を認めたくないようでした。
これだけ一生懸命やってきて、
「本番で緊張して実力が出せないなんてダサすぎる」
とでも思ったのかもしれません。
学力は十分にある。
大切なのは、
後期入試で全力を出せるようにしてあげること。
そのために1〜2週間で
急ごしらえのトレーニングをしました。
そのおかげもあってか、
後期入試では「1次試験」に2校合格しました!
3校受けて2校合格。すごいすごい!
どん底から
倍率が超高い1次試験に突破できた!!
けれども、
”最終合格” までは届きませんでした。
医学部入試は「最終合格」が必要です。
つまり、
2次試験も突破しないと
医学部に入学できないのです。
その生徒は実力が十分ありながらも、
浪人2年目を送ることになりました。
→ つづく