衝撃!みんな同じ回答じゃん・・・・
医学部受験に関わって7年ほどが経ちます。
予備校にいたとき、この時期は面接練習ラッシュが始まります。
自分のデスクに座っている暇もないぐらいです。
「入江さん、いつも席にいないんですもん。探しに行った方が早いです!」
なんて生徒から言われることも 苦笑
河合塾にいた時は、生徒の個別練習に加えて、
高校にお邪魔して推薦面接練習のお手伝いをしていました。
その時衝撃的だったことがあります。
「みんなほぼ同じ回答じゃん・・・・」
受ける大学はバラバラだったんですが、
返ってくる返答がほとんど同じだったんです。
金太郎アメ回答
・貴学のアドミッションポリシーに惹かれて
・家族が医師家庭なので医師を目指しました
・医療ドラマを見て医師を志望しました
・将来は多くの人の命を救いたいです
ま、いいんですけど。。。
間違ってないんですけど。。。。
”金太郎アメ” が頭の中にぽつんと
思い浮かんだのを思い出します。
*ちなみに金太郎アメは、
どこを切っても同じ柄が出るアメのことです。
この経験以降、誰もが言いそうな回答のことを
”金太郎アメ回答” と呼ぶことにしました。
金太郎アメ回答の弱点
”金太郎アメ”な回答の良いところは、
「間違いがない」ってところです。
それを言っておけば大きな失敗はないです。
一方で金太郎アメ回答の一番の弱いところは、
正しく答えないといけない
と受験生が思ってしまうことです。
・間違った答えをしてしまったらどうしよう
・用意した回答を忘れてしまったらどうしよう
・質問にうまく答えられなかったらどうしよう
このように不安に思っている受験生は多いのではないでしょうか?
不安の本当の理由
そのような状態になってしまうのは、
「面接=正しく答えないといけない!」
と思い込んでしまっているのが原因です。
とはいえ、正しく答えることが正しいと思っているあなたは悪くないです。
この方法しか知らない指導者がほとんどなんです。
でも、指導者の方も悪くないです。
日本の教育は減点方式になっているので、
「減点されないように」が私たちのDNAにこびりついていますから。
リスクが少ない”金太郎アメ回答” が主流になってしまうのもしょうがないと思うのです。
面接対策の世の中に出ている本やYoutubeを見まくりましたが、
面接指導している99%の指導者が(当社比です)”金太郎アメ回答” で教えているなと感じます。
さらに・・・
金太郎アメだと緊張が強くなる
”金太郎アメ回答”をベースにしていると、緊張しやすくなるんです。
常に「間違って言ってしまったらどうしよう」
という不安が頭の中にある状態だからです。
頭の中に不安がある状態は、緊張を生み出します。
特に私たち日本人は、「失敗=自分の死」ぐらいの強烈な思い込みがDNAに刷り込まれいます。
「正しく言えなかったらどうしよう・・・」
という不安は、私たちにとっては命を脅かす強烈に怖い存在なんです。
命を脅かす強烈な不安は、いつもより強い緊張を作りだします。
本番前に、
・笑顔でね!
・楽しんでね!
・いつもの自分で!
と声をかけてくれますが、
そんなことスパっと忘れちゃうぐらい
失敗に対する恐怖ってめちゃくちゃ影響があるんです。
本能レベルで刷り込まれていますよ。
勉強時間削って準備しているのに不安
あなたが勉強時間を削ってまで頑張っているのに
面接に対する不安が増えていくのは、
”金太郎アメ回答” になっているからかもしれないですね。
ちなみに私は、生徒もびっくりするぐらいの
”オンリーワン回答”で指導しています。
だって、面接官は、
「あなたのことを知りたい」
と思って聞いてくれているんですから。
その生徒の良さを思いっきりアピールできる回答のが良いじゃないですか。
しかも、こっちの方がリスクゼロです。